最近は、電気釜やガス釜でご飯を炊く家庭が多く、直火で炊ける人は減ってきています。ボーイスカウトは、「立かまど」を作ってその上で直火でご飯を炊いていると思います。 「お米を研(と)ぐ」という言葉を知らない世代もいるかもしれませんね。最近は「無洗米」も売られているので、そのまま水を足してご飯を炊く場合は「研ぐ」ことをしませんね。以前紹介した「美しい日本語」(著者:金田一晴彦 発行所:㈱KADOKAWA)でも話題提供されていました。 以前、「お米を研ぐ」のに洗剤で洗った人がいると聞いたことがあります。 食後の食器は洗剤で洗いますが、洗剤で洗ったお米はどんな味がするのでしょうか? 洗剤の香料の臭いで食べられるご飯ではないでしょうね。 「無洗米」は、災害時やキャンプで水を節約するためには有効です。
これも以前ブログで紹介した「ひかりの魔女」(著者:山本甲士 発行所:双葉文庫)に登場する「ひかりおばあちゃん」は、毎日釜でご飯を炊いて食べています。孫が食べてみると、食べたことがない程の美味しい味がするそうです。 秘訣は、米は水を吸いたがっているので、ヌカ臭い水を吸収させないよう、最初はさっと洗い直ぐに水を捨て、その後は水を入れずにギュギュっと米同士でこすり付けてヌカを落とすのが良いそうです。その後、水を入れて1時間待ってから炊くのが良いそうです。 昔ながらの釜(写真)には、円板状のツバが付いていますが、なぜか知っていましたか? この本を読んで初めて知りました。米を炊く時に吹きこぼれたお湯が、火の上に直接流れ落ちて消さないように付いているそうです。
ボーイスカウトのリーダー時代に飯ごうでご飯を炊く方法を調べてまとめたことがあります。私の経験的なことも少し書き足してあります。以下の資料をご覧ください。
資料はこちら → 飯ごうの炊き方
米の研ぎ方、水加減、火加減は覚えておくと、電気が使えない災害時には役に立つと思います。最後は蒸らしを忘れないでください。 飯ごうを使わず他の鍋を使う場合やガスコンロを使う場合でも、中指の第2関節での水加減や、吹き出した後、弱火で15分間炊いて火を消して蒸らすのは同じです。 アンダーラインのことをやると結構焦げずに炊けます。 一度試してみてください。 経験は大事です。 もっとおいしく炊けるコツがあるかもしれません。