「あの新入社員は、なぜ歓迎会に参加しないのか」(著者:廣瀬 涼 発行所:金融財政事情研究会)を読んでみました。我々の年代は、当たり前だと思っていたことが、今の世代はどう思っているかなどについて解説されています。気になった語句などをピックアップしてみました。
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p.1 皆さんは、何世代だかわかりますか? 私は、上から2番目の「ポパイ・JJ世代」でした。ユーミンやサザンの時代ですね。政治などにも熱狂的な一つ上の団塊の世代に比べると「クール」な時代だそうです。XYZ世代にも入っていない旧世代なのですね。Zの次は、なんと呼ぶのでしょうか?
p.2 現代は、情報の洪水の中で過ごしています。若い世代は、生まれた時からこの環境下にいるので、情報に遭遇した際の対処が素早いそうです。必要か不要かを瞬時に判断、分類して保存できるようです。必要なものは、スクリーンショットしてして保存して、複数のアカウントを用いて分類してしまうようです。Googleのような検索で「ググる」よりもハッシュタグで「タグる」方をよく利用しているようです。他人の投稿を調べ、擬似体験を通しての情報とデータベースとの掛け算で情報をデータベース化も行いアクションに繋げているようです。
p.3 「フリーミアム」という語句ご存知ですか? 最近、基本的なサービスは無料で、もう少し機能を求めるときは課金というものが多いですね。このシステムのことを「フリーミアム(Free + Prenium)」と呼びます。ChatGPTや登山アプリもそうです。消費に関する接頭語も時代により変遷しています。モノを購入して消費する時代から、サブスクのように定額で継続してサービスを受ける「コト消費」の時代になっています。その時だけの消費や、環境を配慮した消費、クラウドファンディングなどの消費も新しい消費形態です。
タイトルの解説は、「おわり」にやっと出てきました。上述の時代背景の中で、SNSを通した「自己肯定感」の高まりが「歓迎会不参加」につながるとしています。私自身も、会社の忘年会、2次会のカラオケは苦手でした。ただ、コミュニケーションをSNSだけで済ませるのは、疑問に感じています。時には、やはりFace to Faceも重要だと思っています。