絵画を観るときに、科学的な目線でみると面白い事実が見えてきます。
資料はこちら → 絵画の見方
p.1 左がモネ作「印象・日出」で、右はグレースケールにしたものです。左の太陽は、揺らいでいるように見えますが、右は太陽が消えてしまいます。太陽とその周辺の輝度が同じためにグレースケール化すると太陽が周囲に埋もれて見えなくなります。
p.2 以前「優れもの画像ソフト」「不定形でも大丈夫」「間違い探せるか?」「靴ひもの公式?」で紹介したimage Jを用いてグレースケール化してみます。① image Jを起動→File→Openで画像ファイル読込みます、② Image→Duplicate(複写)にして画像を並べます、③ Image→Type→8-bitとすると複写した画像がグレースケール化した画像に変換されます。
p.3 絵画に渦を描いた画人は多くいます。例えば、葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」、ゴッホの「星月夜」そしてダ・ヴィンチの数々のスケッチの中に、乱流をスケッチしたものがあります。実際には見えない空気の流れをゴッホは描いています。ダ・ヴィンチの観察眼は桁違いです。水が流れ込んでいる箇所や障害物の後に渦が生じている様子を正確にスケッチしています。さらには心臓の三尖弁の開閉よって生じる血流の渦もスケッチしています。モルテザー・ガリブは、ダ・ヴィンチの残した実験計画に基づいて3Dモデルを作成し、スケッチが正しいことを明らかにしました。