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おしゃべりな臓器はどれ?

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骨も臓器」というと面食らうかもしれませんが、一番おしゃべりな臓器だそうです。「オステオカルシン」というメッセージ物質は、膵臓、腸、肝臓脂肪などたくさんの臓器に働きかけています。糖尿病を起きにくくする方向に働いたり、記憶力アップ筋力を保つ生殖能力向上など多岐にわたった寄与しているようです。著者曰く、オステオカルシンは「若さを保って!」というメッセージだそうです。

骨細胞は張り巡らした網で衝撃を感じ取るセンサーで、衝撃を感じると「スクレロスチン」をコントロールして骨芽細胞が骨を形成するように仕向けています。運動する人が若さを保つようにヒトの体はできているようです。寝たきりになると死亡率が急増するのは、この仕組みによります。

骨髄移植は、以前ドナーの脊髄に針を刺して骨髄を抜き取って、患者に注入していましたが、双方に非常な負担が強いられていました。最近は、「G-CDF」というメッセージ物質を数日間ドナーに注射すると、骨髄の中にいる「造血幹細胞」が血液中に大量に泳ぎだしてくるそうです。これを取り出して、白血病患者に点滴で注入します。そうすると、骨髄の中に「造血幹細胞」は自主的に入っていき、血球を作り始めるそうです。 自分の居場所を心得ているのです。骨髄に「ニッチ」が存在しているから、引き寄せられていくようです。この「ニッチ」は「適切な住処」という意味合いです。 日本人は「ニッチ産業」のように、誰もが手掛けない「隙間産業」という意味でよく使いますが、もともとの意味は日本の「床の間」のような場所で聖人像が置いてあったりする場所を指しています。

は、骨格形成だけでなく重要な臓器であることを改めて認識しました。

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