トピックス 品質工学

窓の枠が大事

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昨日に引き続き「機能窓」の話です。

資料ご覧ください → 機能窓2

横軸にエネルギー、縦軸に特性をプロットする動特性を描くことが多いです。この場合に、特性Aについてはエネルギーが高いほどで直線からズレてくる不具合が生じ、特性Bエネルギーが低い方で問題が起きる場合、水色の部分が「機能窓」になります。この窓を広くするパラメータの組み合わせ直交表で探し出す訳です。 例えば、エネルギーを与えて部品を接合することを考えます。接合強度はエネルギーと共に増しますが、エネルギーを掛け過ぎるとバリ(はみ出し)が大きく、エネルギーが小さいと接合不良になり、場合によっては接合できないかもしれません。 特性Aバリの出現率特性B接合不良とします。 直交表の1行目の実験結果より、バリが出始めるエネルギーが70「J」でした、接合不良は20「J」以下で起きたとします。 SN比は右下の式を用いて計算するとSN比は10.9と算出されます。他の行についても同様にSN比を算出してください。 分母がゼロですと計算不能になりますので、0.01ぐらいを入れておくとよいでしょう。 上述の20「J」とか70「J」のような境界値を求める際には当たりをつけて実施してみてください。当たりつけとは、評価が〇であれば少しエネルギーをジャンプして×のところを探し、次は〇と×の中間を評価するのです。効率よく境界値を見つけましょう。

いかがですか? 「機能窓」少しはイメージできたでしょうか? 機能窓の境界値(窓枠)が大事なのです。

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