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チェックが多ければよいとは言えない

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ルールについて研修するのは、面白みもないし、昼食後は眠くなりますね。 教える側もいつも悩みます。 今回、思いつきました。思いついたら即実行します。 「ものづくりの流れ」をシミュレーションゲームで体験してもらおうという企画です。 グループ内で、経営者、開発・生産技術、物流、購買、生産、検査、品質に役割を分担します。 講師が、あるときは営業、ある時は原材料メーカー顧客になります。 営業から製品を注文してゲーム開始です。 この一連の作業の中で、部署間の連携コミュニケーションを体感すると共に、どんなルールが必要かを考えてもらいます。最後に、ISO等の規格と比較してみることで、自分たちが考えて一致したこと、不足していたことを明らかにします。 今回、研修生以上に講師も楽しめました。 購買品の中にわざと不良品を入れておいてどう研修生が反応するか? あるいは、納品された製品にクレームをつけ、どう対応するか様子をみたりしました。 このゲーム、結構良い思いつきだったと自己満足しています。

世の中のルールは、どんどん付加されて厳しくなり、緩和されることは稀です。 ルールは、軽重つけるべきであるというのが持論です。 オプションが多くなればなるほど、本質が忘れさられてしまうのです。 例えば、10ステップある作業があり、1ステップ毎にチェック表にチェックを入れなさいというルールがあったとします。 このチェックを入れるという別の作業が生じてしまいます。このチェックを入れる作業にもチェックを入れるのでしょうか? ステップと次ステップの間隔を空けたくない作業もあるでしょう。 あまり複雑な作業になると、安全が確保できなかったり、面倒なために省いてしまう問題を起こす原因になります。 人をどれだけ投入しても作業は減らないのです。 現代社会、品質問題が多くなってきたのも、案外こんなところに原因があるかもしれません。

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