図書館の新刊コーナーで面白い本を見つけました。「科学でツッコむ日本の歴史」(著者:平林 純 発行所:集英社)です。 以前、「ウルトラマンが実在したら?」という「空想科学読本」があって面白く読みましたが、上述の本はより現実的に科学的に推論しています。 ネタ話としても利用できると思います。いくつか紹介します。あとは、読んでみてください。
フィギュアスケートの羽生選手が「SEIMI」の音楽に乗って演技しますね。陰陽師の阿部清明のテーマ音楽です。 脱線しますが、先日の演奏会で演奏しました。こんな曲です→ https://www.youtube.com/watch?v=UPcL2nD0THE この清明が活躍の時代は、皆既日食やハレー彗星が大接近したようです。陰陽師は、天文学者あるいは気象予報士的な役目でしたので、当時の人たちから見れば、その予報は不思議に見えたのではないかと思います。 昨年のNHK大河ドラマ「西郷どん」に登場の西郷隆盛を惜しんで、当時大接近して大きく見えた火星を「西郷星」と呼んだそうです。
「加賀百万石」と言いますが、何を表しているかご存知でしょうか? 米の生産量かなと漠然したイメージを持っていました。米1合でご飯茶碗2杯とすると一升で20杯です。1食2杯(1合)食べると、1日3合、1年では3合×365日=1,095合です。 一石≒1,000合 とすると、一人が1年間に1石米を消費します。 100万石とは、1年間に100万人を養う力があるということを意味します。 イメージし易くなりましたね。
この他にも、法隆寺5重の塔は本当? 真剣白刃取りは? 参勤交代の時速は? 金閣寺、金の鯱、奈良の大仏で一番高価なのは? などなど定量的・科学的に推論しています。具体的な数値があると、イメージも付き易くなります。ご興味がある方は、読んでみてください。