トピックス 絵画、彫刻 芸術

左から右へ

投稿日:

科学メガネ読本」(著者:池内 了 発行所:KTC中央出版)に絵画の見方に関する話題があります。これを基に調べて、資料にしました。

資料はこちら → 絵画の視点

p.1 左のモナリザを見る際に、どこに注目しますか? 当然モナリザですね。西洋人は特にそうで、東洋人背景も含めて見ているようです。以前「隠し文字や絵を探すのは面白い」で紹介したモナリザ背景の動物は、やや強引なところがありますが。(https://karapaia.com/archives/52053654.html/k-4cb15019-j)。脱線します。地球を中心に太陽がまわる天道説、太陽の周り地球がまわる地動説がありますね。見る視点で予想した説ですが、実際は太陽も動いています。「宇宙も生命体か?」をご覧ください。この場合、何と呼べばよいのでしょうか?

p.2 フェルメールの有名な3つの絵があります。共通点は何でしょうか?

p.3 共通点は、左側に窓があり、光が差し込んでくることです。海外の絵画は、左から右に流れるように描かれることが多いようです。文章を左から右方向に書くことと類似性があります。日本の絵は、右から左に物語が進むことが多いのは、文章が右から左に進むためです。

p.4 葛飾北斎の版画です。少し違和感を感じませんか?

p.5 前ページの版画を左右反転させた正常の版画です。こちらの方が身慣れていますね。そして、これらの版画は、左下が近くで右上が遠方になる絵の描き方で、「グランスカーブ」と呼ばれています。

p.6 この「グランスカーブ」は、西洋の風景画でも同様な傾向を示しています。

p.7 西洋の絵画の構図としては、右側に神左側に人間がいるパターンが多いです(左図)。「right」は、「」だけでなく「正しい」という意味があります。右の「最後の審判」では、中央上方にイエスキリストがいて、キリストから見て右側の人は上方の天国に向かい、左側の人々は下方の地獄行きの人々です。右側の人々が「正義」なのです。

以上のような見方で絵画を鑑賞する際に、光や風の流れを意識すると面白みが出てくると思います。

 

-トピックス, 絵画、彫刻, 芸術

Copyright© 進化するガラクタ , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.