以前に生産管理について何回か取り上げましたが、今回「生産管理の基礎知識 ビジネス・キャリア検定試験BASIC級生産管理副読本」（著者：岡野弘典 発行所：秀和システム）の中に、使えそうな話題がありましたので、一部変えて説明します。
資料はこちら → PERT図
「PERT図(Program Evaluation and Review Technique)」は、プロジェクト中の個々のタスクの関連性を示す図で、プロジェクト管理に有用なツールです。もちろん生産管理にも利用可能です。カレーづくりで説明されています。一連の作業は、左上表の通りです。上述の本の表の順番を変更しています。PERT図を見ると３つのパスがあります。３つのパスの中で、赤字の米を炊くパスがクリティカルパスであり、この工程が遅れると、プロジェクト全体の完了期間（この場合は、カレーライスの出来上がり）が遅くなってしまいます。赤字の３＋45＋2＝50分がクリティカルな時間で律速になります。他の工程は50分以内に終了できればよいことがわかると思います。「最早」は所用時間の合計、「最遅」は、クリティカルタイム（今回は50分）から各々の所要時間を差引いた時間になっています。
いくつもプロセスや作業がある場合の進捗管理に、PERT図は有用なツールになると思います。活用してみてください。
以前に取り上げた生産管理関連のブログは、「何事もベースが大事」「BOMが繋ぐ」「バランスのチェック」「安全在庫は？」「IEにも７つ道具がある」「地道な調査が必要」「右手と左手は空いている？」「１枚の絵に描くことが肝要！」「レイアウトを改善、設定したい場合は」「定量化して改善」「分子を大きく、分母を小さく」をご覧ください。