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いつかは理解できる

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世界的に、種々の規格があり国内では、JIS(Japanese Industrial Standards;日本産業規格)、JASJapanese Agricultural Standard;日本農林規格)が有名ですね。 JISは以前「日本工業規格」と呼んでいましたが現在は「日本産業規格」と呼びます。 このJISが参考にしているのがISOInternational Organization for Standardization;国際標準化機構)規格ですね。元々は、欧州連合で規格を統一しようということで、全世界的に拡がったもので、世界標準になっています。ISOネジメートル法で規格が決まっています。ネジの名称で例えばM3のようにMが付いているのはISOネジですね。用途に応じては未だにインチネジなど別の規格が残っているものも散見されます。カメラの三脚のネジもそうでした。

前書きが長くなりました。ISO規格の中には「滅菌」に関するものが幾つもあり、現役の頃、度々参照することがありましたが、式の意味を理解することなくきてしまいました。このモヤモヤ感が残っていたので、式の意味を理解するべく、何回もWebで検索したのですが、なかなかヒットしないのです。そうしているうちに、式の中に「オイラー定数」という語句が出てくるのを見つけました。そこで先ずオイラー定数とは何ぞやから調べてみることにしました。

資料参照 → オイラー定数

p.1 オイラー定数γ1/kの数列の和からlognを引いた極限値です。数学では、lognは、eを底とする対数自然対数lnと同意です。 Lognのnを数列で表して、元の式に代入して整理すると一番下の式になります。

p.2 上述の式を図形で描くと、オイラー定数の意味がイメージできてきます。横軸をnとして1/kの短冊を並べます。y=1/xの曲線をその上に描きます。短冊の面積から曲線の下の面積を引いたものが斜線の面積となります。オイラー定数は、(斜線部の面積の総和)+(1/n)ですが、n→∞では1/n=0なので、オイラー定数は斜線部の面積の総和であることがわかります。 数値で表すとオイラー定数γとなるようです。

本日は、ここまでですが、なぜ滅菌の式にオイラー定数が登場してくるかは明日説明いたします。勘のよい方は、既に気づかれたかもしれません。 わからないことも、寝かしておくといつかは理解できる(前にも言ったかも?)

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