植物のコミュニケーションの話は、以前のブログ「植物は美の科学である」「薬よもやま話 -植物の知恵-」「芽生える季節到来/ 足元に何が?」「強いものが仲間を守る」「樹木の常識が変わる」で度々紹介してきました。
資料はこちら → 植物コミュニケーション
p.1 左は、シロイヌナズナがアオムシに食べられるとその咀嚼音を聞いて、防衛のために辛み成分を生成するようです。次の動画は、アオムシが歯を食べている際の咀嚼本をレーザーの反射を検知してオシログラフで表示する実験の動画です。
アオムシの咀嚼音検知の動画 → https://www.youtube.com/watch?v=TKQ-CIX9afA&t=7s
右は、ウツボカズラの一種である「ネペンテス・ヘムスレヤナ」はコウモリから発する超音波を反射させてコウモリを引き寄せ、コウモリの寝床にします。その代償としてコウモリの糞をもらいます。共存しているわけです。右上は以前取り上げた「エスポストア」という植物で、パラボラアンテナでコウモリを引き寄せ受粉を手伝ってもらいます。
p.2 コマツナはコナガの幼虫に葉を食べられると、コナガサムライコマユバチが好む匂いを発散させて助けを呼びます。コナガサムライコマユバチはコナガの幼虫に卵を産み付けて、幼虫を餌にしてコマユバチの幼虫が成長して、コナガの幼虫が死んでしまいます。 右は、毒を輩出して自分の縄張りに他種が入らないようにして領地を拡大しようとするヤグルマギクに対抗して、シュウ酸でバリアを構築するハウチワマメがあります。カタバミもシュウ酸を出しますので、同じ効果を狙っているのでしょうか?
p.3 以前取り上げた、マンジュシャゲや柳です。防御や警告物質で仲間に知らせます。植物は動けませんので、化学物質を発散させたり、動物と共生することが多いように思われます。