昨日紹介した「人間この未知なもの」(著者:アレキシス・カレル 発行所:三笠書房)には、面白い表現がいたるところに出て来ます。その一部を以下に要約しました。「人間は粘着性の液体である。流れているうちに形ができてくる。流れの方向を急に変えることはできない。人間の精神的形態や構造的形態を、金づちで叩くことによって大理石の彫像を形づくるような荒っぽいやり方で変えようとしていけない。生まれた時には、巨大な潜在能力が与えられているが、大人になる過程で、一つ一つ失っていく。そして、やがて液体が固体になっていく。」と述べています。この固体とは個性を持つことを表現しているのか、歳をとって頑固になってしまうことなのか、あるいは死んでしまうのかは読者の感じ方によると思います。いずれにしても多少は液体の部分を残しておきたいものです。
皆さんは、今、1日が長いと感じますか?短いと感じますか? 好きなことをやっていると短く、嫌な時は長く感じますが、子供の頃に比較するといかがでしょうか? 一般的には歳をとると短く感じるそうです。子供の頃は生活リズムが速く、老人になるとリズムが遅くなりますね。物事に反応する時間を考えます。分子が24時間で、分母を反応時間で計算すると、老人は反応時間が長いので子供に比較して計算値は小さくなります。この数値の大小関係により、相対的な1日の時間が短く感じるそうです。あるいは、5歳児の分子を1日、分母を(365×5)日で割った値と、60歳成人の分母を(365×60)日で割った値を比較すると、60歳成人の方が小さくなりますね。 相対性と言えば、相対性理論の場合は、重力場が強い程時間が進まないでしたね。過去ブログ「時間は存在しない 本当?」をご覧ください。 今回の件とは関係ないか。
まだまだ人間には未知な部分がたくさんあるようです。