VE(Value Engineering)について資料にまとめてみたので、ご覧ください。
資料はこちら → VE
p.1 VEの定義は「最低のライフサイクルコスト(Life Cycle cost: LCC)で、必要な機能を確実に達成するために、製品やサービスの機能的研究に注ぐ組織的努力」あるいは「製品やサービスの価値を、機能とコストの関係で分析し、より少ないコストで必要な機能を達成する手法」抽象的な説明で、イメージが湧かないですね。 ライフサイクルコストは、生産コストと使用コストの合計です。製品の必要な機能をF、ライフサイクルコストをCとしたとき、製品価値V=F/Cで算出します。製品価値Vの向上は、右下のような4パターンあります。「→」は維持した状態です。➀は機能を維持したまま、コストを下げる場合、②は機能を上げて、コストを下げる場合、③コストはそのままで機能を上げる場合、④はコストの上げ幅よりも機能の上げ幅を大きくする場合です。V=F/Cの分子を大きく、分母を小さくすればよいわけです。SN比と同じですね。数値化して評価すると何をすればよいか見えてきます。
p.2 製品価値Vを算出するためには、先ず製品機能を分解して「機能別コスト分析表」を作成します(右上表)。次に、専門家により機能価値Fを評価してもらいます。コストCは、機能別コスト分析表の値を用い、製品価値Vを計算します。また、「C-F」を求めます。値が正の場合は、コストが機能を上回っていますので、改善余地があることを示します。この値より改善順位が設定されます。