「人体なんでそうなった?」から、もう一題。「犬は果物を食べなくても、ビタミンC不足にならない」そうです。ドッグフードは肉と米でできています。これでも生きていくことができます。(最近のドッグフードは贅沢になってきていて、サプリメントも含まれてきているようですが。)人間は、ビタミンCを摂食しないと、コラーゲンを作り出す酵素を活性化できません。人間と霊長類以外の動物は肝臓でビタミンCを作り出す力があるようです。祖先の霊長類のGLUO遺伝子が破壊されて、ヒトに引き継がれました。一度壊れた遺伝子を修復するのは困難なのです。 霊長類は、柑橘類が多い熱帯地方に生息していたので、ビタミンC不足は解消できていたのです。ヒトと霊長類以外で、遺伝子が破壊された動物はオオコウモリです。別名フルーツ・コウモリと呼ばれ、フルーツが好みです。
不足すると貧血になるビタミンB12は、多くの動物は腸内細菌が生成して間に合っているが、ヒトの場合は腸で生成されたB12を吸収されずに、ほとんどが排泄されてしまうようである。腸の配管のまずさが原因である。 そのために、食べ物から摂取する必須ビタミンとなってしまいました。 ヒトは進化の過程で、いろいろな機能を失ったり、構造上の不具合を持つことになってしまいました。 進化が悪い方向に進まなければよいのですが。