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進化しても変更できない不具合

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人体なんでそうなった?」(著者:ネイサン・レンツ 発行所:化学同人)読み始めましたが、面白いです。これだけ進化してきたヒトの体には、不具合な箇所がたくさんあるそうです。進化の過程で改善されればよかったのに、取り残されたようです。一部ですが紹介します。是非、読んでみてください。

資料はこちら → 人体の不具合

左の図をご覧ください。眼の構造です。頭足類(イカ、タコなどの軟体動物)の眼がヒトの眼です。左下が、よく描かれているヒトの眼の絵です。ヒトの眼を正確に描いたものが真中の図なのです。受光部が入射光に背を向けているのです。そのため、網膜を開けて、脳の方に神経を出す必要があります。ここが盲点です。受光部が入射光を直接受けず、反射望遠鏡のようになっているのです。このために眼孔が深くなり、近視遠視になり易くなるそうなのです。

右上の図をご覧ください。頭から脊髄にいく神経は途中でUターンして、大動脈の下をくぐって声帯に接続されています(赤線)。「半回神経」と呼ばれています。脳からは緑色の神経がダイレクトに接続しています。 何のために、無駄なループになっているのでしょうか? 恐竜キリンなども同様だそうです。 魚のエラヒトの声帯に該当します。魚はエラと心臓が近いため問題ありませんが、ヒトをはじめとする動物は心臓がだんだん下がったため、このようになってしまったのです。

図に載せていませんが、人間の鼻水は一度眼の方向まで登って行き、下方に流れます。なぜ、ダイレクトに喉の方向に行かないのでしょうか?霊長類以外の動物は鼻が長く突き出しているので、上に登らずに食道に鼻水が流れていきます。そのため、鼻水中に菌がいて鼻水の粘度が高くなっても食道に流れ込み易いので、炎症を起こすことがなく、風邪をひき難いそうです。

以上のように、進化の過程で取り残された不具合のため、いろいろ障害が起きてしまうらしいのです。受精のあと、魚のような形からヒトの形態に変わっていく進化の過程が胚の中で起きている限りは、根本的な変更は難しいのかもしれません。

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