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放射線→水素イオン→エネルギー

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今まで微生物の話題も紹介してきました。「金属(金や鉄)を集める微生物がいる!」「納豆菌は熱に強い」「脅威的な増殖力」「同じ菌なのに色違いはなぜ?」などです。 今回紹介するのは、「デスルフォルディス・アウダクスヴィアトル」という微生物です。この菌は、南アフリカのムポネン金鉱山地下3,000mに生存しています。 放射線をエネルギーとして利用しています。次の資料ご覧ください。

放射線を利用する微生物の資料 → https://www.jrias.or.jp/books/pdf/201602_RIJYUKU_NAGANUMA.pdf

放射線過酸化水素水素にします。分子状水素は、酵素により水素イオンになったり、還元剤として硫酸を還元します。この水素イオンの流れが、エネルギーの素になるATPを合成する発電機水流の役割を担います。詳しくは下記資料をご覧ください。発電機については、「呼吸と燃焼」の段落に述べられています。

NHK高校講座の資料です。 → https://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/seibutsukiso/archive/resume006.html

地上の生物は、酸素を取り入れて呼吸して、エネルギーを生成していますが、上述の細菌水素を取り込んで呼吸してエネルギーを生成していることになります。そのために、放射線が必要なのです。 現在、宇宙生物の探索が盛んに行われていますが、我々が考えられない苛酷な環境下でも生きている微生物がいる可能性はあり得るのです。

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