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力強さと繊細さの融合

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昨日のNHKスペシャルで「運慶と快慶」を放映していました。あの南大門の仁王像を彫った仏師です。以前仁王像を解体した際に分かった事実について説明していました。昨日の番組の内容を思い出しながら、次の資料を作成してみました。

資料です。 → 運慶と快慶

仁王像大小3000パーツから組み上がっているそうです。2週間ぐらいでほぼ形ができあがり、その後、運慶のこだわりで修正が2か月ぐらいかかったようです。番組で紹介していたのは、①右手を矢印のようにねじり迫力をもたせた、②乳首を外側に広げて胸が盛り上がっているように修正、③ヘソの位置を下げることにより腹に貫録を持たせる修正を行ったそうです。 分解すると最初に彫ったヘソが中から現れたそうです。

運慶が現場監督で、快慶が右腕として彫っていたそうです。この仁王像製作の後、運慶と快慶は異なる作風に向かって進んでいきます。 運慶は、武士に近づいていき、当時高価な顔料を用いて色彩豊かな仏像を製作していきました。快慶庶民に寄り添い、柔和な如来像を製作していきます。シンプルなのですが、金箔で下地を貼ったあと、線幅が0.2mm繊細な模様を貼っていきます。拡大すると亀甲光が発散する模様が認められます。極めて精巧な技です。

運慶は息子の湛慶快慶に託します。 湛慶は、運慶の力強さと快慶の繊細さの両方を自分の作風に活かしています。例えば、三十三間堂にある風神・雷神運慶千住観音快慶の作風が影響しています。

このようにして見ると、仏像も面白いですね。次に京都に行ったら、もう少し良くみてみようと思います。

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