トピックス 品質工学

理想を明確にせよ!

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いろはカルタに「門前の小僧習わぬ経を読む」という言葉があります。 お経の意味は理解できていなくとも、何度も聞いているうちにお経が読めるようになることを意味します。 私の場合、品質工学のコンサルティングを10年ほど聞いているうちに、何となく腑に落ちてきました。 専門的に深い部分はまだまだですが、品質工学の意図していることは理解できているつもりです。 品質工学を使う際の(私が思う)キーポイントを何回かに分けて説明していきます。とりあえず思いついたところから書いていきます。その内に、先生が分かり易い本を書いてくれることでしょう。

品質工学には、「品質」という2文字がついているので、直交表 で種々の実験する際に「品質特性」を評価しがちです。 「品質特性」とは、傷がないこと、バリがないこと、凹みがないこと等などです。 この「品質特性を測る」のは間違いです。 そうならないようにするためには、「目的機能」を明確にする必要があります。 以前、「目的と目標の違い」を説明しましたが、この「目的」です。 「あるべき姿」であったり「理想」です。 開発技術者が、「目的機能」を明確にしなかったり、見失ったり、度々変更したりすると大変なことになります。品質部門から「品質特性を改善してください」と言われた途端、この「目的機能」を忘れてしまうのです。 よく出される事例としては、中空のチューブ端面で接合してチューブ内に液を流す場合です。「接合強度が大きいこと」を「目的機能」とすると間違った条件設定となってしまいます。強度は満足しても、一部に隙間があって液がもれるかもしれません。 あるいは中空部分が埋まって液が流れないかもしれません。 「バリがないこと」を「目標機能」とすると、強度不足になるかもしれません。 例えばこの場合の「目的機能」は「漏れなく液が流れること」とします。

あるシステム指示意図入力して得られる出力が、「目的機能」そのものか代用の「基本機能」になります。

資料をごらんください → 機能性

例えば、入力した電力がモーターの回転に100%使われるならば出力に反映されるはずですが、実際は振動や騒音にエネルギーが無駄使いされてしまいます。エネルギー効率が理想の100%となる機能性を設定できれば、同時に品質特性も良くなるのです。

開発技術者は、「品質工学」を使う使わないに限らず、この「目的機能(理想)」を明確にすることを常に意識すべきであると思います。これが揺らいだら何を開発しているか迷走することになります。 本日、覚えるのはしつこいですが「目的機能(理想)を明確にする」です。

 

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