以前に世の中の美術品には数学が隠れているということで黄金比を取り上げました。「あなたは黄金比美人、白銀比美人?」です。最近、素人でもわかる数学という類の本を読んでいたら、富士山の稜線がy=e-xであるという話が載っていました。先日、ボルツマン分布の曲線は貯蓄額の分布に類似していると話をしましたが、富士山も同様らしいのです。そう言われると検証してみたくなるのは、定年前の役職によるものなのか? 次の資料ご覧ください。
資料はこちら → 富士山・数学
p.1 葛飾北斎には富士山を描いた絵がたくさんあります。北斎はこの指数関数を知っていたのか、この曲線が美的であると考えていたのでしょうか? 実際の富士山を誇張して書いたのでしょうか? 右下以外の絵が葛飾北斎の絵です。指数関数が非常によく一致しています。 それでは、実際の富士山の写真に指数関数が合致するかどうか見てみました。右下の写真です。いかがですか? 本物の富士山も葛飾北斎の絵と同様に指数関数に一致しました。 葛飾北斎は美的に創作して描いたのではなく、写実的に描いていました。
p.2 葛飾北斎はコンパスを用いて描いていたと推測している方々が大勢居られます。左上の図が説明のための補助線が書かれています。右上図は、フィボナッチ数列と黄金比(1:1.618)で描かれていると推測しているものです。 この黄金比で絵を描いているのはダヴィンチです。「モナリザ」や「ウィトルウィウスの著作に基づいて描いた男性人体図の習作」では、意図的に黄金比が利用されています。 葛飾北斎に戻りますが、左下の波の部分をご覧ください、「フラクタル構造」のようです。北斎は数学者だったのでしょうか? この構図面白いですね。暖簾として販売されているようです。ゴジラと対比されており、しかもゴジラの背びれ?はフラクタル構造のようです。
こんな観点でみると美術品も面白いですね。