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石にも表情がある?

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石、人を愛す」(著者:小林雅俊 発行所:河出書房新書)を読んでいます。 河原に転がる無数の石の中から、「心石」や「水石」を探す話です。 自然石の趣味を山に喩えると「心石」は1~7、8合目辺り、7~8合目辺りに位置するものが「水石」だそうです。「心石」は自由ですが、「水石」になるとなどの品位が求められるそうです。「水石」は、ホルンフェンスシャールスタインという黒っぽい石質のものが多いようです。左の写真は「水石」です。 ネットで検索して得たものです。 「水石」は、台座に載せて鑑賞します。 左側にカネゴンがいて下にゴジラが仰向けになっているように見えませんか?

上述の著者は、15~20年ほど「探石」を続けていらっしゃるようです。 幾つか採取してきて眺め、気に入らない場合は元あった場所に戻すようです。釣りでやる「キャッチ&リリース」ですね。 「探石」するには、滑らないようにステッキを手にしたり、水の中にも入るため長靴を履いたり服装や装備も必要だそうです。 「日本水石協会」という愛好団体もあります。 何年も探石をすることにより、目が肥えてきて上品を見つけることができるようです。 石は、長い年月を経ることにより、自然の力で個性のある形に変遷していきます。その中から味わいのある石が出てくるのでしょう。人間も歳を重ねると味わいが出てくるのと同じように。

 

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