「T法」の実例を「試して究める品質工学 MTシステム解析入門」(著者:鈴木真人 発行所:日本工業新聞社)が分かり易く解説していると共に、日本工業新聞社のwebsiteにてお試し版のExcelファイルがダウンロードできます。T法の使い方だけを簡単に説明します。 T法以外にも、MT法、MTA法やRT法にも有用な方法があります。これらの原理については上述の本が分かり易く説明しています。ご一読ください。
使い方の説明 → T法
p.1http://pub.nikkan.co.jp/html/mtsystemにアクセスしてください。①このWebsiteのファイル類の「ダウンロード」をクリック、②zipファイルを保存後→解凍→「T法サンプル.xls」を開く
p.2 ファイルを開けると、例えば「単位空間」シートには、曜日~日照時間まで9つの項目及びピーク電力が特性値として、日付に対して列方向に並んでいます。③「単位空間」のボタンをクリックすると、④各項目の平均値が表示されます。⑤「信号空間」シートで「信号空間」のボタンをクリックすると、⑥平均値の下に「陸上気圧」と「総降雨量」の項目名が赤字と黄色で表示されます。これは、SN比計算時に、SβがVeより小さいので、除外項目であることを表しています。⑦電力量のピーーク値が算出されます。⑧単位空間を検証するかどうか? と聞いてきますので、「はい」をクリックすると、「単位空間」にも推定値が記載されています。
p.3 ⑨信号値を基準化して傾きβとSN比ηを項目毎に算出します。 ⑩「信号空間」シートで「項目」のボタンをクリックすると、項目が有効かどうかを計算で求めます。⑪「信号空間」シートの各項目の平均値の上に、⑫「有効な項目」の表示が現れます。⑬「評価対象」シートで、「評価対象」ボタンをクリックすると評価対象のピーク電力値を予測した表示されます。
いかがですか? マクロで組まれているので、自動で計算して数値を表示してくれます。「T法_原紙.xls」というファイルに調べたい事項の数値を入れてみれば、別の案件でも解析可能です。 遊んでみてください。 次回は、原因究明にT法を用いる事例を説明したいと思います。