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ブレインストーミングの前に

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THINK BIGGER 最高の発想を生む方法」(著者:シーナ・アイエンガー 発行所:News Picks)を読んでいると、先週紹介した「思いついたら自分の考えになる 直感を論理的にする授業」(著者:深沢真太郎 発行所:日本実業出版)で引用されていた数学者のポワンカレが登場してきました。最近、全く別の情報で同じ名前や語句が出てくることが頻発しています。偶然なのでしょうか? ポアンカレは「発明とは、無益な組み合わせを排除して、ほんのわずかしかない有用な組み合わせつくることである。発明とは、見抜くことであり、選択することなのだ」と述べています。著者は「選択」に関する研究も手掛けています。

著者シーナ・アイエンガーのTED → https://www.youtube.com/watch?v=lDq9-QxvsNU

面白い実験があります。 チンパンジーの檻の外にバナナがあります。檻の中には、短い棒がありますが、バナナには届きません。バナナの傍には、長い棒があり、短い棒を使えばギリギリ手繰り寄せることができます。チンパンジーは、短い棒でトライしして、上手くいかずがっかりして腰をおろします。途方にくれて、檻の外を眺めると長い棒が目に入ります。すると、突然行動を起こします。短い棒を取り上げ、長い棒を手繰り寄せてバナナを取り寄せることに成功します。成功した時のドヤ顔は以前紹介したチンパンジーの笑いと同じでしょうか?笑いは・・・」 この実験から、アイデアは種々のパーツを組み合わせることにより湧き上がることがわかります。ニュートン万有引力を発見したのも、リンゴのキッカケがありますが、ガリレオケプラーが発見した事実と組み合わさってアイデアとして生まれたようです。

ブレインストーミングすれば、新しいアイデアが生まれるというのは、どうも正しくないようです。その前に、一人一人が熟慮をしてこないと効果は期待できません。課題解決のために、とりあえず集まって考えようと会議を設けるのは時間の無駄だと思います。そのような会議多くありませんか?時間がダラダラと長くなっていませんか? 議長は、何らかの落とし所を持って会議に望むべきです。他に良い案が出れば、それを採用すれば良いわけですから。会議は効率よく進めましょうね。

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