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大観的に見るスキル

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図書館の新刊本から「眼力を鍛える!」(月刊秘伝編集部 発行所:(株)BABジャパン)を借りてきて読みました。武道をやっている方には、大いに参考になるトレーニング方法が書かれています。武道をやっていない方にも参考になることが書かれています。その辺をピックアップしておきます。

資料はこちら → 眼力

p.1 ①15cmぐらいの線幅の上に爪先を接触するようにしながら歩きます。この時、目を閉じて行います。前進したり後進したりしてみてください。目が空いていた時よりもさらに、バランスが悪くなると思います。通常は視覚により体のバランスを上手くコントロールしているようです。目を閉じてもバランスが取れるようになると体幹が鍛えられるようです。②指回し体操は、老化防止にも役立ちます。親指同士を接触しないように回転させます。薬指は難しいです。③迷路です。つながっているのは、どれとどれでしょか? 指で辿らないで、大観的に見てわかるようになればOKです。宮本武蔵のような武芸者は、大観的に見て相手の動きを察知しているようです。宮本武蔵の水墨画ムダな線がなく、動物が動き出しそうな構図になっています。周囲のノイズを消す武芸のスキルが水墨画にも生かされています。

p.2 書道の達人になるには、文字だけでなく周囲が見えるようにするとよいそうです。これも大観的な見方です。お手本をじっくりと見て、字の周りに補色的な部分が見えてきたら、頭に焼き付けて白紙に書くと上達するそうです。 先日、ある実験データで相談を受けました。特性値が経時的に変化していきます。Aのグラフをご覧ください。同じ系列の実験結果を線で結んでいます。ピンクの実験は4回目で上昇したので、そこで実験を止めたそうです。特性値が減少してから上昇に転じたことを異常と思ったのでしょう。緑と青はその後の追加実験です。Bのグラフをご覧ください。同じ系列のデータは線で結んでも良いですが、線で結ばないで眺めて見ることが大事です。上述の「大観的に見る」ということです。点線のように最初は特性値のばらつきが大きく、経時的に減少していきばらつきが収束していくようには見えないでしょうか? 大観的に見れたら次に、ばらつきの大きさが、その物質の特性なのか、環境計測誤差なのかを考えます。 たまたま読んでいた本が「大観的に見る」でしたが、武道だけではないと思います。

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