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積木をイメージすると理解し易い

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テイラー展開マクローリン展開という微分係数が入った訳のわからない式が出てきて、数学が嫌いになった方もおられると思います。以前紹介した「物理数学の直感的方法」(著者:長沼真一郎 発行所:講談社)にイメージし易い図が載っていましたので、アレンジしてみました。

資料をご覧ください → テイラー展開(直感)

f(x)という関数において、x=aの周囲でテイラー展開した式です。 この式の意味を図で示したのが、左下図になります。この関数の1階微分f'(x)は、f(x)のx=aにおける接線(青線になります。接線の傾きがαとするとxが1増えるとyはα増えます。x=aから3つ増加した場合、yは3α増加するので、f(a)+3αになりますが、f(x)の曲線よりはまだ不足しています。そこで2階微分係数βとすると1,2,3のようにβが積み重なり、3階微分係数γとすると1,3、10のように積み重なっていき、3階微分の増分をf(a)に積み重ねるとf(x)に近似した値になります。 これを、h=x-aとして一般化します。βを微分係数にした場合は、三角形の面積γを微分係数とする場合は、三角錐の体積になります。通常関数f(x)の近似は、3階微分までで十分です。 難しい式も、このように図でイメージしておくと理解が深まります。

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