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小さな積み重ねで見える化を図る

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以前にもDXについて、「「X」は何?」「活用するには」「データ・ジカン・コトを評価」で取り上げました。本日、研修の中で「品質部門におけるDX」ということで講義しました。私が今考えていることをまとめてみました。

資料はこちら → 品質部門におけるDX

p.1 私はDXの専門でないので、「DX入門」(監修:㈱エル・ティー・エス 発行所:幻冬舎)という本を先ず読んでみました。最初の方に、会社の状態を評価できるチェック表がありました。点数評価してみてください。この本の中で、DXは小さな積み重ねから段階的に進めて行くのが良いと書かれていますので、「品質部門におけるDX」は次ページ以降のように進めたら良いのではないかと考えます。

p.2 ものづくりのメーカーには、MES(Manufacturing Execution System:生産実行システム)LIMSLaboratory Information Management System :実験室情報管理システム)があり、MESは製造設備と生産管理をイントラで繋ぎ、製造指図発行製造実績の収集を実行します。LIMSは、試験計画に基づき、試験機器とリンクして試験結果を収集したり、その結果を用いて判定するシステムです。MESやLIMSで収集したデータを用いて、管理図によるトレンド監視や、ヒストグラムパレート図を作成することも可能になります。従来、紙ベースのデータでは入力作業を人手を介して実行するために、不具合時の原因究明では、時間を要してしまいます。 リアルタイムにデータを収集し、監視が可能になれば、不具合になる前の予防にもなります。

p.3 今回の研修では、故意に手作業によるヒストグラム、管理図及びパレート図作成をしてもらいました。100個のデータを用いてヒストグラムを作成すると、20分以上時間を要し、頻度が人によって間違ってカウントされる事態を体験してもらいました。毎日の工程検査結果の数値だけを記載して、合格判定する帳票では、変動を捉えることができないことも理解してもらえたかなと思います。次に、同じデータをExcelの分析ツール統計ソフトのMinitabを用いて処理してもらいました。次週は、pythonT法を用いた解析も体験してもらう予定にしています。このようなツールを用いて「見える化」を図り、改善や品質保証していく積み重ねが「品質部門のDX」になって行くのではないでしょうか。

 

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