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How to Get Lucky?

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アルゴリズムの時代」(著者:ハンナ・フライ 発行所:文藝春秋)を紹介します。アルゴリズムは辞書的には、「主にコンピュータによって問題を解決するため、ありは、なんらかの目的を達成するための、段階を追った手順」となります。AI(人工知能)のできは、このアルゴリズムの出来栄えによります。プロ棋士と勝負するAIはよくニュースになりますね。自動運転の車はアルゴリズムの塊ですね。 この本では、裁判・医療・車・芸術におけるアルゴリズムの関わり方を実例を基に説明されています。医療の章では、「専門家も見逃す」で紹介したX線CT映像内のゴリラの話題も登場してきましたし、音楽では「誰の作曲?」で取り上げた事例も説明されています。アルゴリズムが社会活動の支援をしていますが、鵜呑みにすると危険な部分もあることを認識すべきです。 著者のハンナ・フライ氏はイギリスの数学者です。彼女の面白い動画を見つけました。 上述の本に記載の内容も、クリスマスの講義として出てきます。 1時間程の講義ですが、面白いです。

Christmas Lectures 2019: How Can We All Win?  → https://www.youtube.com/watch?v=u5mNa6KE0lA&t=2742s

  • 11:31/59:20: 風船当ては何回目で当てることができるでしょうか? 意外と早いです。
  • 18:49/59:20: 事故モデルとして有名な「スイスチーズモデル」はご存じですか? 実験で教えてくれます。
  • 28:16/59:20: 機械学習の精度を面白おかしく教えてくれます
  • 32:48/59:20: 顔認証の話題。メイクすると認識できない?
  • 42:58/59:20: ビバルディAIの音楽の比較
  • 53:32/59:20: 顔の表情を情報として用いて、全く別の表情をAIが作り出します。 以前の紅白歌合戦で美空ひばりのAI画像が登場しましたね。

確率の問題やAIの話など、素人でも分かり易い実験を交えて講義してくれるのがいいですね。

Christmas Lectures 2019: How to Get Lucky → https://www.youtube.com/watch?v=_q4DrUHKC0Q

これも面白いですよ。ゾンビの仮面を使って感染力の違いを比較したり、コイントスをして2項分布になることを人の動きで見せたりします。

TEDには、「愛を語る数学」が16:30です → https://www.ted.com/talks/hannah_fry_the_mathematics_of_love?language=ja#t-19698

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