品質工学において誤差因子が重要であることをイメージ図で説明します。
資料をご覧ください → 最適化設計
p.1 部品AとBの性能に関する分布図が左図です。平均値やばらつきも同等のようです。さあ、問題です。「部材AとBの性能が以下の分布です。どちらの部材を採用しますか?」おそらく「採用理由」にある理由で、いずれかの部品を選ぶものと思います。設定に時間がない場合は、この傾向が強いと思います。安易に選定してもよいのでしょうか?
p.2 部材A及びBに負荷をかけて性能を評価すると、矢印のように部材Bのばらつきが増大していきます。いじわる(負荷)が小さい場合からさらにいじわる(負荷)を増大させるとさらにばらつきが増大していきます。部材Aは、ばらつきがほとんどみられませんでした。このデータをみれば、部品Aを採用するはずです。先日話した誤差因子を伴う動特性を用いれば評価できるのです。下図に動特性のイメージ図を描いておきました。
p.1にある定性的な採用理由でなく、根拠あるデータに基づき技術設定していきましょう。