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池谷先生講演のメモその2です。

資料はこちら → 池谷先生講演内容メモその2

p.1 ①IQ(知能)テストを考案したアルフレッド・ビネーは、「知能」の定義を、1.論証 2.言語  3.熱意と定義しています。論証や言語は学力テストなどである程度測ることはできますが、熱意は難しいですね。熱意を知能としては、重要視していないのではないでしょうか? 熱意は見えない学力」として重要な項目なのです。 ②マウスのヒゲに物を触れさせた際の脳波を示しています。左が1回だけ触れさせた時で、一瞬スパイク状に脳波の信号が現れます。 何回かヒゲに触れると、その物は何か?に関心を示し、脳波も持続した信号を示します。好奇心を持つと脳の側座脳が活性化します。③側座脳の活性化レベルはモチベーションが上がると高くなっていきます。 ④割り箸を横向きにくわえると縦にくわえるよりも楽しい気分になります。口角を上げた笑いの表情にすることで脳が楽しい気分にしてくれます。これは以前、「月曜の朝は、割箸で笑い顔にしてから」でも取り上げました。

p.2 ⑤身体のポーズ顔の表情のどちらが効くかの実験結果を示します。ガッツポーズうなだれたポーズに種々の表情の顔を組み合わせて、印象を聞くと「ガッツポーズ」はどの顔であっても「勝った」と認識できるようです。 ⑥楽しいから笑うよりも、笑うから楽しくなるというのが大きいようです。カラダのスイッチ入れるのを心理状態よりも先に起こすのです。⑦「やる気が必要という人は、できない人の言い訳だそうです。できる人は、やる時間を決めるなどシステムに従っているようです。例えば、通勤時間に30分読書すると決める等です。早く目覚めるには、まず起き上がる行動を起こすことが重要です。⑧やる気はエネルギーが高いですが一過性ですが、熱意は持続します。前者が台風で、後者が偏西風のようなものだと喩えていました。習慣化するのは66日程度かかるので、一過性ではダメなのです。

p.3 ⑨陸軍士官学校の面接志望動機を聴いたところ、「手段動機」に該当する回答をした人は、「内発性動機」の人に比較して入学後の成績は不振のようです。⑩「好きには理由はない」です。⑪なのに、会社の採用試験では、「手段動機」に該当する回答をした人が内定するようなのです。 その会社、将来、大丈夫なのでしょうか? ⑫池谷先生の研究室に飾られている論語の文字です。論語の順番は、「知」「好」「楽」です。論語の意味は、「何事をやるにしても、知ってるだけの人より好きである人が勝っており、更に好きだけの人より楽しむ人が勝っている。と言っています。先生の研究室では、大事な「楽」から右に「好」「知」の順番になっています。

結局、モチベーションアップには楽しむことが必要のようです。いろいろタメになりますね。

本日の相田みつを語録は、「そんかとくか 人間のものさし うそかまことか 佛さまのものさし」です。

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