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何事も評価技術は重要

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ユーザー目線で役立つ接着の材料選定と構造・プロセス設計」(著者:原賀康介 発行所:日刊工業新聞社)を紹介します。長年接着に携わってこられた方の本なので、ノウハウ満載だと思います。 この本で少しでも接着について学んでいきたいと思います。

資料をご覧ください。→ 接着技術

p.1 接着後の接着強度評価は大事な技術です。研修でも評価技術の重要性は説明していますし、米国のFDA査察でも最近は試験法のバリデーションについて質問を受けることが多いですね。 いろいろな評価技術があり、JISASTM規格化されています。(A)の方法がオーソドックスな評価法です。JISやASTMの番号と試験片のサイズを記載しておきました。実際に測定する前に、再度規格内をご確認ください。右下は、電子部品のような微小部品の接着強度を測る場合の事例です。

p.2 試験片の重なりの程度によっても破断荷重が変化します。右上図をご覧ください。硬い接着剤の場合、ある程度重なり長さが長くなると破断荷重が一定値になってきます。応力集中重ね合わせの端部にあり、それ以外の接着部では荷重分担が一定になってくるためのようです。柔らかい接着剤の場合は、右下図のように重なり長さと共に破断荷重が増加していきます。 接着剤は硬すぎても、柔らかすぎてもよくないようです。 試験片の厚さが大きく、接着層が厚い場合、応力が低下するようです。

本日は、接着剤の評価方法について学びました。

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