エントロピーについては、過去「Jazzならいける?」「経済活動もエントロピーに従う?」「どうやっても増大の方向に進む?」「今、マクスウェルの悪魔がいてくれたなら」「情報が仕事をする?」「味噌汁を冷やすとできる形は?」「連鎖とエントロピーの増大」と何度も話題を変えながら取り上げてきました。本日は、「ごみで散らかった部屋はゴムと同じ?」の中で、ゴムを伸ばすと熱が出て、戻すと温度が下がるという話をしました。 でんじろう先生が、サーモカメラで温度の増減を捉えた実験を見せてくれます。後半の実験では、重りをつるしたゴムにお湯をかけています。さあ、問題です。お湯をかけると、重りはどうなるでしょうか? 考えてみてください。
ゴムの実験動画はこちら → https://www.youtube.com/watch?v=zA5Na3yM_2k
予想通りの結果になりましたでしょうか? 常識からするとお湯をかけると膨張して重りは下がると考えてしまいませんか? 問題にするからには、常識と反対だと思われた方も居られると思います。「エントロピー」が関係しています。ゴムは伸ばす場合は発熱、縮む際に吸熱となります。 吸熱ということはゴムが熱をもらうことですから、熱をもらうとゴムは縮みます。 熱を与えると分子がいろいろな方向に動き縮み、お湯の熱が外に発熱して逃がすと伸びてくるのです。次の動画でも同様な実験をして、理由を図で説明してくれます。
ゴムの実験その2 → https://www.youtube.com/watch?v=9FRM3DEgVNk
後半に、輪ゴムを唇に当てて、引っ張ると温度が上がることを紹介しています。やってみたのですがよくわかりませんでした。唇が敏感な方はわかるかもしれません。次は、幅広のゴムにしてやってみたいと思います。