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間違いに気づくためには

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人間工学に基づく改善の教科書」(著者:福井 類 発行所:日科技連)を一部ピックアップして紹介します。

資料はこちら → 人間工学

p.1 手先動作に必要な時間Thの算出式が載っていました。対象物の大きさ距離がパラメータに含まれています。直感に即した式になっていると思われます。一般的に、係数kは50~120msの範囲にあるようです。 工程の作業性を設定する際に使ってみてください。 この本には書かれていませんが、作業の速さ正確性トレードオフの関係式が成り立ちます。

p.2 間違い探しです。各行には1が1つだけ入ります。間違いはどの行でしょうか? 直ぐ間違いには気が付くと思いますが、データ数が多くなるといかがでしょうか? もっと良い確認方法はないでしょうか?

p.3 一つの方法として、A~Iの合計を各行計算して表示することで間違いを顕在化することができます。赤字の部分が間違いの行です。

p.4 コロナ禍の新人研修で工場シミュレーションExcelを用いて実施したことがあります。出荷箱に0~9の数字からなる5×34のマトリックスが収納され、顧客が使用時に、熱処理をすると「FUJISAN」と表示される製品仕様としました。 この配列に間違いがないかを検査する方法を考えたチームがありましたので、紹介します。 行の合計だけでなく、列の合計を計算して、正常品の合計と比較して間違いを探します。

p.5 上述の本の図を変えています。横軸はx方向から見た代表長x縦軸はy方向からみた代表長yです。実際は右図のような円筒です。x方向から見ている限りでは、2つの円筒物体の違いには気が付きません。

p.6 これも新人研修で出した問題です。方向を変えて見た影から、立体を想像をします。正解は右図です。 間違いを見つけるには、視点を変えることが必要です。

p.7 間違いは、視覚だけでなく、5感例えば触覚嗅覚を活用すべきです。触覚は、意外と感度がよいので、表面形状の違いには気が付きます。 嗅覚は、犬には負けますが、ちょっとした匂いの変化にも敏感なことがあります。 プロパンガスなどには、漏れに気づくように匂いが付けられていますね。

p.8 次にのべる話題は、上述の本に掲載されていません。 間違い探しに、複数の人がチェックするのは効果的でないことがこのデータから推測できます。例えば、標語を複数人で唱和したり、神社で柏手を複数人で打つ場合、人数が増えていくと一人当たりの音圧が減少していきます。自分はこのくらいでもよいだろうと手加減するのです。間違い探しのチェックにおいても、誰かがちゃんと見ているからと場合によっては手抜き状態になることもあり、品質上問題をおこすこともあるようです。責任が分散されてしまい、非効率でもあります。 もし、ダブルチェックするのであれば、視点を変えるとか別の手段を考案する必要があります。

今まで「だまし絵と思い込み」の思い込み、「チェックが多ければよいとは言えない」「「条件付き書式」や「検索」は面白いチェックが可能」や「慣れ それとも センス?」でも話題を取り上げています。間違い防止のための仕掛けが必要だと思います。 「その気にさせるには仕掛けが!!」で取り上げたアフォーダンスユニバーサルデザインは、仕掛けの有用な手法だと思います。

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