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QCストーリーを使って改善活動(体験版)

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QC( Quality control)スートーリーの課題用に、架空データを添付しますので、実践してみてください。熟練者の皆様は、部下教育用にアレンジして使っても構いません。解析手段はQC7つ道具を用います。QC7つ道具については、今まで断片的にかしか取り上げてこなかったので、以下のブログあるいはWebsiteで調べてみてください。ヒストグラムは「必ずヒストグラム」と「統計計算前にはヒストグラムを描いて」、管理図は「大事になる前の予防」、工程能力指数は「工程能力をどう評価するか?」。 宝探しのつもりで、顧客からの品質クレームの原因を特定して改善策を立案してみてください。道具は使わないと錆びます。使い込めば、業務の宝刀となるはずです。

QCストーリー課題の説明資料です → QCストーリーその1

QCストーリーのワークブックです。必要な情報を入れておきます。 → QCストーリーワークブック

p.1 QCストーリーの流れを左に記しておきます。効果確認で目標未達成の場合は、PDCAサイクルを回します。 このQCストーリーの流れは、以前から何度も仕事の進め方で説明している右図と全く同じ流れですね。

p.2 課題は「顧客より、寸法に不具合があり製品のダボが返品されました。学習したツールを使って解析し、改善策を立案する」です。「ダボ」とは、木製の家具を組み立てる際にクギの代わりに用いる円筒状のパーツです。返品されたダボは穴に嵌(はま)らない不具合があります。100個入り袋のうち1個が不良品でした。製品のロットNo.は、 20200824でした。

p.3 ダボの製造フローを示します。原料のプラスチックペレットを購入後、受入検査→ 射出成形→ 工程検査→ 出荷検査→ 出荷判定→ 出荷のように進みます。検査の規格成形条件を記しておきます。

p.4 顧客より現品が品質保証課に返品されてきました。品質保証課員は現品解析をします。直径を3方向から測定した結果、2カ所が製品規格上限の1.6mmを超えていました。外観形状を観察したところ、若干バリ(はみ出して固まった突起物など)が認められました。

p.5 Excelのワークブックについて説明します。下方のシートをご覧ください。一番左に「コンテンツ」のシートがあります。このシートにコンテンツのシート名をリストアップしています。

p.6 特性要因図の大きな骨だけ書いておきます。4Mの観点で、寸法異常の原因をリストアップしてみてください。

p.7 原料受入の記録の一部です。Excelの該当するシートをご覧ください。ここでは、原料ペレットのMFRの規格が50~100であること、異物がないことを確認した記録です。 右半分は、このペレットで成形した製品のロットNo.を示しています。

p.8 工程検査である直径の測定値データです。 ①毎日2時間毎に、各ライン5個サンプリングして直径を計測、②製造はA及びBの2ライン、③直径の規格値は1.46~1.60mmです。 必要に応じて赤枠内に計算式を入れて算出してください。 管理図で用いるUCLLCLを算出する及び係数はExcel内に記載しておきます。 管理図の作成方法は各自調べてみてください。

p.9 抜取り検査の外観検査結果画像検査不良品数及び日常点検記録です。成形機周りの情報をご確認ください。

p.10 出荷試験データです。同一生産日のA及びBラインの製品を各1ロットずつ出荷検査し、いずれも合格の場合、同一ロットNo.として出荷します。

明日から少しずつ解析していきましょう。

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