研修開始前に、ラジオ体操の他に頭の体操を実施して脳のウォーミングアップしています。その際に次の資料p.1のような問題を毎回出題しています。少し問題を変更しました。どこを変更したか、気が付いた方は、図面の読み方ができている方です。
資料はこちら → 構造体
p.1 以下の立体はどんな形をしているか?という問題です。 研修を受けた方は楽勝ですね。正解は後で示します。
p.2 この問題は、昨日紹介した本「この数学パズル、解けますか?」(著者・アレックス・べロス 発行所:SB Creative)に掲載されている問題です。左の図のように大きな正方形の中に小さな正方形が見えます。真上からと正面から見た図で、同じ形です。右上のような立体を考えた方は、不正解です。問題文の「見えない線は破線で描きます」という注意書きに従うと、立体図の下のように、板の厚みと窓のくり抜きの部分が見えない線に該当し破線が描かれるはずですが、左の図には破線がありません。
p.3 1ページの正解は、円筒上面の直径を陵線にして左右に切り落とした右のような立体になります。 研修の時は、「上からみた形は円」のような表現にしていました。間違いではありませんが、図面が得意な方は上から見た円に直径の線が付加されていないので混乱すると思われます。また、底面から見た場合も円ですが、見えない線を破線で描くと陵線を破線で描く必要がでてきます。 輪郭と受け取ってもらえれば、形でも問題ないのですが、図面が得意な方が、間違えないように、形を影という表現に変えました。
p.4 下にある3つが答えです。他にもあるかもしれません。左2つは思い浮かべそうですが、一番右はなかなかでてきませんね。
p.5 真上と正面から見た図だけでは、p.4のように少なくとも3つの立体の可能性が考えられます。この図面で、立体を作ってくれと言われても困りますね。そこでご承知のように、3方向からの図を描く必要があるのです。3つの立体について側面図を書いてみました。製図の第3角法で描くときは、正面図の右側から見た図を描きますので、この図と左右対称形になります。
いかがでしたか? 平面図から立体をイメージするには慣れが必要ですね。