トピックス 品質工学

目標値へのチューニング

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品質工学で安定にするためのパラメータは要因効果図で明らかにされます。その後、チューニングパラメータの許容幅を設定したくなると思います。今年の研修で初めてこのチューニングを題材に適用してみました。資料をご覧ください。

資料はこちら → 許容差設計

p.1 以前のブログ「経験とは違う結果かも」で説明した図の再掲です。品質工学は安定するパラメータを選択後、目的値にチューニングするという話をしました。

p.2 ①SN比に関する要因効果図が確認実験の結果、信頼におけることを確認した後、②最適条件の水準を水準2入れ、品質工学実験での信号因子も制御因子に入れ込みます。直交表実験の結果はSN比ではなく特性値を用います

p.3 左側が品質工学実験、右側は許容差設計に実験結果です。当然ですが、主パラメータである信号因子が一番特性値に寄与していることがわかります。

p.4 緑色の線が目標とする特性値、赤線は規格上下限値。それ以外のパラメータは水準2が安定しているので固定にすべきですが、赤線のように許容幅を設定しても構いません。圧力は水準3より高い圧力でも緑線以下を満足させることがわかります。水準3をもう少し大きめ目に設定して検討するべきでした

許容差設計実験計画法そのものです。実験計画法だけで検討すると目標値にはなりますが、誤差因子を加味していないので、品質的には不安定なものかもしれません。是非、品質工学実験を併用して欲しいと思います。 品質工学実験では、許容幅が求められないと心配される方がおられますが、信号因子に対する特性値を計測する動特性を評価していますので、許容幅も合わせて評価していると言ってもよいのです。標準SN比法でなければ、感度も見ているのです。

許容差設計用のExcelファイル → L18直交表(許容差用)

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