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変わり種いくつか

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昨日「世界の樹木をめぐる80の物語」(著者:ジョナサン・ドローリ 発行所:柏書房)を読んでいたら、1昨日紹介した「植物元素」と似たような話題が出て来ました。最近本を読んでいると、類似の話題によく出会います。 この本の中から興味を覚えたものを少し掘り下げてみました。

資料はこちら → 変わり種

p.1 スマトラ島、ボルネオ島あるいはマレー半島に「グッタベルカ」という樹木があります。傷つけられるとゴムの木のような乳液が出て来ます。この樹液は固まると硬く耐水性に優れていて、高級カメラのライカのボディーに使われたり、海底ケーブルに利用されてきました。ブロー成形(ペットボトルの成形法)の最初の素材として特許にされたようです。この樹液はポリイソプレンです。ポリイソプレンはシス型トランス型があり、軟質ゴムはシス型グッタベルカはトランス型です。シス型は、自由度が大きい結合なので、ゴムのように伸び縮み可能ですが、トランス型棒状に配列するために、硬度が高くなります。樹木が、傷から身を守るために樹液を出しますが、なぜ軟質と硬質があるのでしょうか?

p.2 青い実がなる樹木が熱帯地方に存在します。 「ブルークァンドン」「マリオンベリー」がそれです。通常、鳥は赤い実を認識しますが、ヒクイドリ等一部の鳥は青も認識できるようです。このブルークァンドンは、青い色素を有しているのではなく、以前紹介した「構造色」で青い光を表面で反射する構造を有しています。「色素を使わないのに色彩豊かな構造体」をご覧ください。 ニューカレドニアには「セーヴ・ブルー」が青と言うよりは緑色の樹液を出すようです。と言えば、そうですニッケルが25Wt%も含有する樹液が流れ出るようです。 に対して赤い樹液は、以前「植物は美の科学である」で紹介した「リュウケツジュ」があります。防腐剤として、ヴァイオリンの名器ストラディバリウスに用いられています。

p.3 ミントのメントール冷たく、トウガラシのカプサイシン熱くサンショオール痺れますね。この違いは活性化温度閾値で分類されるようです。右下の表をご覧ください。このような分類初めて知りました。 マラリアの特効薬キニーネがありますが、「ジントニック」はキニーネを微量含んでいた?そうです。米国産のジントニックにはまだ含まれているようです。このジントニックを暗闇でブラックライトを当てると、発光して「オーロラドリンク」と呼ばれているそうです。現在、日本のジントニックにはキニーネは含まれていないそうです。 これらの化合物は、もともと植物の防御する成分です。少量であれば薬効等ありますが、多量にとれば毒にもなりますので、ご注意のほど。

ヒトは植物に多くのことを学んできました。

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