お薦めの本 トピックス

内面にあるもの

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以前のブログで村上春樹作「騎士団長殺し」と手塚治虫作「火の鳥」を読み始めたと書きましたが、「騎士団長殺し」は本日4巻目読み終えました。小説を読んだ方がイメージをいろいろなイラストにして投稿していますが、私もこのような絵をイメージしていました。

このイラストはこちらにありました。 → http://www.mystyletour.com/archives/53302834.html

この絵は、小説に登場する日本画家の雨田具彦が「ドンジョバンニ」の「地獄落とし」をモチーフに日本画にしたものです。この絵の左下に、地面にある蓋を開けて覗いている人物がいます。 不気味な存在です。 第4巻目にようやく登場してきます。 期待を持たせる構成は上手ですね。

騎士団長殺しの絵をイメージしていたら、並行して読んでいた「火の鳥」にも、似たような絵が出てくるではありませんか。奈良時代なのですが、地面から現代人が出て来て、頭をこずかれている場面です。2枚目の絵の右下です。 「騎士団長殺し」には、「イデア」と「メタファー」が出てくるのですが、人間の内面には、傍観者的なものを少なからず持っているのでしょう。 怖いものを見たい火事の野次馬的な存在です。

村上春樹さんの作風は独特なものがありますね。 読んでいてスッキリとしないのですが、最後まで読んでしまいます。「1Q84」の時もそうでした。そう言えば、先日のNHKクラシック音楽館で「1Q84」に出てきたヤナーチェク作曲の「シンフォニエッタ」が演奏されていました。 このように最近、連想ゲームのように関連することがいろいろ起きます。 先日、夜中に「騎士団長殺し」を読んでいると、季節外れの「ウグイス」が鳴くではありませんか。 気のせいか? 「メタファー」のせいか? 気味悪いですね。

 

 

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