昨日、久しぶりに障子の張替えを実施しました。 先人はよくこのような和紙を使った建具を考案したものだと感心しています。 和紙は繊維の密度が低くすき間が多いので、光がこのすき間を通るとき繊維に乱反射します。そのため、蛍光灯のように優しく明るくなるのですね。ちなみに、障子紙の光透過率は40~50%だそうです。中は見えないけれど、光を取り込むための先人達の知恵です。また、障子は室温や湿度が外より高まると熱や湿度を外へ放出し、その逆の作用するのでエアコンと同じ作用を自然に行っているのです。 空気を濾過するフィルターにもなりますので、花粉やPM2.5のような汚染物質も除去できます。 このような日本の文化を見直したいものです。
和紙の情報です。 → http://www.waratte.jp/edn/edn080209.html
下の方に光に関する記述があります。 脱線しますが、扇子を手前に置くのは、「結界」を作るためだそうです。
キャンプで使用するランタンにマントル(火屋:ほや)を利用したものがあります。 どうしてこんな明るいのかと長らく疑問に思っていたのですが、最近工事現場にも似た形状の投光器があるので、検索してみました。 以下のように説明されていました。ランタンが明るいのは、マントルの形に残った硝酸トリウムと硝酸セリウムの酸化物が火をつけると白く発光するからだそうです。→ https://tk-camp.com/mantle-replace/
変わり種投光器 → バルーン投光器
「雪明り」という言葉を最近聞きませんが、雪が降ると明るく感じますね。風情がある言葉なのですが、最近は周りが明るいので気が付かないかもしれません。障子にしろ雪明りにしろ日本人に合った文化は残したいものです。