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人間関係と数字の持つ意味が絶妙

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博士の愛した数式」(著者:小川洋子 発行所:新潮社)は、以前から気になっていた小説でしたが、昨日読み終えました。 自動車事故のため新しい記憶が80分でリセットされてしまう数学者、その義姉そして家政婦とその子供が登場する物語です。 人間関係数字の持つ意味が絶妙に組み合わされています。文系の作者が数字をよく取り込ませた小説と感心しました。

登場した数字 → 数字

家政婦の誕生日の「220」と博士の腕時計の「284」が「友愛数」、博士が好きな野球の江夏選手の背番号が「完全数」の「28」であったりします。ノーヒットノーラン達成した偉大な投手の背番号が「完全数」というのも意味深ですね。

極めつけの数式は、義姉が怒った際に「オイラーの等式 e+1=0」というメモを渡して、怒りを鎮めたのです。 この式の意味は、「果ての果てまで循環する数と、決して正体を見せない虚ろな数が、簡潔な軌跡を描き、一点に着地する。予期せぬ宙からπ(パイ)eの元に舞い下り恥ずかしがり屋のiと握手する。彼らは身を寄せ合いじっと息をひそめているのだが、一人の人間が1つだけ足し算をした途端、何の前触れもなく世界が転換する。全てが0に抱き留められる。」だそうです。 登場人物が、各々の数字を意味していると思われます。「」がこの数学者ではないでしょうか? この「オイラーの等式」は非常に美しい式と言われています。 明日のブログで、この式の意味するイメージを説明したいと思います。

この小説、是非読んでみてください。

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