昨日カオスの話が資料の中に出てきました。この図は直線と放物線に当たったら90度曲がることを繰り返していきますが、ある条件では、永遠に同じルート通りません。これがカオス(混沌している状態)を表しています。
カオス理論の中で、バタフライ効果というものがあります。気象学者のエドワード・ローレンツが、蝶がはばたく程度の非常に小さな撹乱でも遠くの場所の気象に影響を与えるか?という問い掛けをしました。最初はほぼ同じ軌道を動いている物体2つが、極くわずかなずれが段々と顕著になり別軌道を進むようになります。このことをバタフライ効果と言います。例え話として、「ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こす可能性がある」がよく引用されます。 日本で言うと「風が吹けば桶屋が儲かる」ですね。①大風で土ぼこりが立つ→②土ぼこりが目に入って、盲人が増える→③盲人は三味線を買う(当時の盲人が就ける職に由来)→④三味線に使う猫皮が必要になり、ネコが殺される→⑤ネコが減ればネズミが増える→⑥ネズミは桶をかじる→⑦桶の需要が増え桶屋が儲かる。という具合に。ちょっと意味合いが違いましたね。
YouTubeの動画も参考にしてください。 →https://www.youtube.com/watch?v=NAjxDJdue2M
このアニメは面白いです。→ アニメ
3次元的に動いた軌道を描くと、蝶の羽のような形になっていきます。
「バタフライエフェクト」という映画もあったそうですが、この理論をモチーフにしているのでしょうか? 私は見たことがないので内容はわかりませんが。
数学に「マンデルブロ集合」というものがあります。内容を読みたい方は→ マンデルブロ集合
動画で見たい方は→ マンデルブロ集合体の動画
最初にマンデルブロ集合体の全体像があり、時間と共にある部分を拡大していくと、いろいろな模様が現れてきます。万華鏡のような世界です。不気味な感じがしますが、宇宙に似た気がしています。 光学顕微鏡→ 電子顕微鏡→ トンネル顕微鏡のようにミクロな世界に入って行くか、あるいは逆に光学望遠鏡→ 電波望遠鏡→ X線望遠鏡のように宇宙に向かって進んでいくようなイメージです。 人間が巨人の細胞の中に住んでいて、我々の細胞の中にまた人間が住んでいるような夢を見たことありませんか? テロリストが悪いウィルス細胞で、地球全体がガン細胞だったりして・・。宇宙はマトリョーシカみたいな世界?。
本日3/14、イギリスの理論物理学者であるスティーヴン・ホーキング博士が死去されました。ご冥福をお祈り申し上げます。博士は、「ブラックホールは素粒子を放出することによってその勢力を弱め、やがて爆発により消滅する」とする「ホーキング放射」理論を提唱された方です。 上のマンデルブロ集合体の動画を見ていると、ホーキング博士の世界に飛び込んだような気がしています。