またまた「認知バイアス ここに潜む不思議な働き」(著者:鈴木宏昭 発行所:講談社)からのトピックです。「相手を信じられるか?」の論理的思考で取り上げた問題です。資料をご覧ください。
資料 → バイアス2
p.1 「母音の裏は必ず偶数である。確認するには最低何枚めくるか?」という問題を考えてみてください。
p.2 正解は「Aと3の2枚をめくり確認する」です。 直観で選択するとAと8を選ぶ傾向が高いようです。 問題文にある言葉「母音」「8」に影響されてしまうバイアスが働くようです。 この問題は数学的に解くと簡単ですね。左下の関係が成り立ちます。これをベン図にしてみると、どれがYesかNoかはわかりますね。逆も裏もダメで、対偶が正しいことがわかります。
p.3、4 上述のブログで出した問題ですが、これもベン図で描けば直ぐ答えは見つかります。
p.5 「以下の4つの靴下の中でどれを選びますか?」という問題についてアルファベットを選んでください。
p.6 多くの被験者で選んでもらったところ、下に書いた割合で右に行くほど選ばれる確率が高いそうです。実際には同形状・同材質のストッキングを用いて実験されました。選考の順序の影響が現れるそうです。面接も後の方が有利になるのでしょうか? フィギアの滑走順もそのバイアスが働いていそうです。
p.7 Libert博士の有名な実験です。ボタンを押そうとした時に、円盤上の数字を覚えるという実験です。ボタンを押す0.2秒前に押そうという意思が起きるのですが、さらに0.35秒前にすでに押そうという準備が起きているのです。我々は意識できない脳に支配されている?かもしれないというのです。この実験ショッキングではありませんか?
実験をイラスト動画で説明しています → https://www.youtube.com/watch?v=OjCt-L0Ph5o
p.7の図が動画内にでてきます → https://www.youtube.com/watch?v=Ko2SPWgDH6o&t=264s