今年、日本のノーベル賞受賞者は出ていませんが、ノーベル生理学賞受賞者が書いた「人間この未知なもの」(著者:アレキシス・カレル 発行所:三笠書房)を紹介します。この本の中で、いろいろ警鐘を鳴らしています。白いパンは黒いパンより質が良いという広告に惑わされて大事な栄養素が失われている。そして白いパンを主食にしていると健康が退化していきます。文明が進んだことにより、むしろ退化している要素がたくさんあるようなのです。現代人は幸福ではなく、道徳的にも精神的にも退化しているとも言っています。確かに世界のリーダー達を見ると道徳観はなくなり、精神的にも幼稚化しているように思えます。科学は進歩していますが、一番遅れているのは「人間の科学」だと言われています。その中でも、特に精神的な部分については、今後の研究の課題だそうです。
本の内容は哲学的な話が多いのですが、面白い知見も得られます。以前「人間は「考える葦」であると共に「考える管」である!」の資料でミトコンドリアの説明を入れておきました。ミトコンドリアは古代に外界から細胞に侵入してきて共生しています。上述の本を読んでいたら「ミトコンドリアは細胞中で蛇のように動いている」という一節がありました。細胞のイラストを見ている限りでは動いているとは思っていなかったので、早速検索してみました。
ミトコンドリアが動いている動画 その1 → https://www.youtube.com/watch?v=KRSt1b28DAI
内部構造が見れる動画 その2 → https://www.youtube.com/watch?v=cXzCfe3O_kA
ミトコンドリアの解説 → https://www.youtube.com/watch?v=VmVIgAn_Sy8
細胞内でこのようにミトコンドリアが動いているのです。不思議な世界です。