昨日紹介した本「天才科学者はこう考える 読むだけで頭がよくなる151の視点」の中に「信号検出理論」という認知機能についての記述があります。2つの質問によりノイズに隠れた信号が検出できるという手法です。次の資料をご覧ください。
資料はこちら → 信号検出理論
p.1 「信号+雑音」と「雑音だけ」の刺激を被験者に与え、信号があったかどうかをインタビューします。「信号+雑音」を与えて、「信号がある」と答えた場合は「真陽性」反応です。 「信号がない」と答えた場合は「偽陽性」、「雑音だけ」の刺激に対して「信号がある」と答えた場合は「偽陰性」、「信号がない」と答えた場合は「真陰性」とします。何人かの被験者に対して、上記4つのパターンに人数を当てはめます。人数が多いところが、この刺激に関する反応の認知機能を示します。 例えば、でんぷんの粉を雑音、砂糖を信号とします。でんぷんは無味だとします。でんぷんに砂糖を混ぜたものを甘いと感じた場合は、「真陽性」となり、でんぷんだけの場合は無味と感じる場合は「真陰性」となります。 薬の有効性判断などいろいろな場合に応用できそうです。
p.2 以前「統計的検定」で説明した、癌患者かそうでないかの分布の検出に似ています。4つのマスの位置は異なりますが。
この「信号検出理論」はまだ奥が深そうです。もう少し勉強してみます。