以前のブログで紹介した無料のオンライン大学講座gaccoで面白い講座「心理学スパイラルアップ」が一昨日開講しました。心理学者の西林教授が「認知心理学」で説明していた事例が紹介されました。次の資料ご覧ください。
資料 → 認知心理学1
問題です。この文書を読んで「それ」とは何かを想像してみてください。これだけですと、アーチェリーや弓をやっている方は「弓」を連想するかもしれません。「ウインブルドン」というタイトルがあれば、「テニスのラケット」と思いませんか? 「ライブハウス」というタイトルが付けばいかがでしょうか? きっと「ギター」を思い浮かべると思います。
情報(知識)が不足すると文章を正確に認知することができない例でした。認知心理学という学問は、今まで聞いたことがなかったのですが、研修を担当している我々にとっても考えさせられる課題です。講師側が分かっていると思っても、研修生には予備知識や経験が足りずにわからないことがあるかもしれないのです。 受け手は逆に、「わかっているつもり」になっているかもしれません。考えさせられる講義です。皆さんも、仕事をしていく上で上司、同僚あるいは部下に正確な情報を伝えているか時々チェックすることが肝要です。