ホルバイン作の「大使たち」をご覧ください。
資料はこちら → smArtその7
p.1 左図の中央の上方に天球儀、日時計が、中央に地球儀、リュート及び会計入門書が置かれています。下方には何かありそうなのですが、形が不明です。ドクロが描かれているようです。つまり、この絵は右図のように、上から天・地上・地獄あるいは神・人間・死の意味を含んでいるようです。
p.2 この絵の右下を軸に反時計周りに回転させていくと、ドクロが見えてきます。この描画技法のことを「アナマルフォーシス技法」と呼びます。以前のブログ「浮かび上がる画像」「何と読めますか?」でもとりあげています。
解説の動画 → https://www.youtube.com/watch?v=9FpTiZ-K7tU
p.3 「アナマルフォーシス技法」の事例は、たくさん存在します。江戸時代に、日本にも「さや絵」があったそうです。左の2つの絵がそうです。「さや」とは刀の鞘のことで、光った鞘を○の部分に立てると、鞘に絵が映って、まともな絵になるようです。真ん中の写真は、近くで見るとわかりませんが、斜め遠くから眺めると形が現れます。道路にある表示も、運転者から見ると読めるように書かれています。アナマルフォーシスを自作するソフトがあります。
アナマルフォーシスのソフト→ https://www.anamorphosis.com/software.html