知覚フィルターの話を取り上げましたが、先ず次の資料の1ページ目の写真をご覧ください。
資料はこちら → smArtその4
p.1 金属や使用済みボンベで作製されたオブジェです。ご覧になった感想はいかがですか? これがウィスコンシン州アップルトンの街なかで展示されたされた際、市民の反応は賛否両論であったそうです。支持者は、「魅力的で思考を促すものと評価」、批判者は、「外観を不気味だ。見苦しい、不快、ぞっとする、おそろしい、こわい」と評価しています。これは、価値観、育ち、文化、年齢、性別、健康状態などの知覚フィルターが個々で異なっていることに因ります。
p.2 知覚フィルターは、3つの場合に働きます。「自分が見たいものを見る」際の知覚フィルターには、希望的観測・確証バイアスあるいはトンネルビジョンがあります。トンネルビジョンは、ゲームに熱中している時に、周囲の状況を感知していない状況です。「頻度錯誤」という言葉、ご存知ですか? 「なにかを見聞き知った後、あちこちでそのものが目に入ってくる現象」です。色の場合は特に、「カラーバス効果」と呼びます。
p.3 「見るべきだと言われたものを見る」の事例です。左の作品のタイトルを「白いペンキ」と聞かされた場合、「どんなニオイ? 食べることを想像できますか?」と質問された場合とタイトルを「白いフロスティング(砂糖衣)」と聞いた場合の同一の質問では、どうでしょうか?おそらく異なった回答になりますね。
p.4 「変化に気づかない」事例は、以前「注意して見てね」で紹介したバスケットのパスの動画があります。もう一つは、以下の動画をご覧ください。目の前で、人が入れ替わっているのに気が付かないのです。
変化に気付かない→ https://youtu.be/VkrrVozZR2c