「眼は幾つ?」で紹介した「クイズ作家のすごい思考法」(著者:近藤仁美 発行所:インターナショナル新書)を読んでいたら「点が線につながる快感」という一節がありました。その事例がありましたので、紹介します。答えを考えてみてください。
- 宗教改革家のルターがボウリングのナインピンズを考案した。本当かウソか?
- 非常口の標識はなぜ緑色か?
- お昼の12時は「正午」、では真夜中の12時に呼び名はあるか?
いかがですか?わかりましたか? 1は本当ですが、背景が面白いです。教会の長い廊下で、悪魔に見立てたピンを多く倒すと信心深いが、倒せなければ、修行が足りないということから始まったようです。 2の理由は、炎の赤色の補色である緑色の方が目立つからです。なるほど。3の正解は「正子」です。察しが良い方は、解ったと思いますが、日本の時刻は真夜中の12(0)時の「子(ね)」から始まって、2時間ごとに丑、寅、卯、辰、未、午(うま)となります。昼間の12時は午(うま)なので「正午」ですね。真夜中の「正子」は、あまり使用しないのでピンときませんが、言われればそうです。不吉な時間帯として「草木も眠る丑三つ時」の方が有名ですね。丑時は、2時の前後1時間ずつの幅があり、30分毎に4等分します。「丑三つ時」は、4分割の3つ目なので2時30分ごろになります。丑寅の方角が鬼門と言いますので、これとも関連しているのでしょう。「鬼はなぜ頭に角があり虎のパンツをはいているか?」もご覧ください。 私も、3の問題は点と点の情報が線で繋がりました。
以上のように、クイズはいろいろな視点からの情報の宝庫です。これらの情報が結びついていくと、きっと有益なアイデアに醸成していくものと思います。