5年程前に仕掛学を「その気にさせるには仕掛けが!!」で紹介しました。「仕掛学」の仕掛人である松村真宏教授の最新本「仕掛学」の中で、種々の試みについて紹介しています。幾つかの論文からの情報をまとめてみます。
資料はこちら → 仕掛学その2
p.1 ゴミのポイ捨て防止に関する仕掛がいくつか紹介されています。塀に小さな鳥居を描いておくと犬の小便が減るという話を前回しましたが、自販機の近くに小さな鳥居を置いても効果はなかったようです(右の写真)。そこで、鳥居の傍に日めくりカレンダーを置いたところ改善が見られたようです。花を置いても同様な効果があるそうです。つまり、誰かに見られていると考えるとポイ捨てを抑制します。 左の写真は、イベント会場にゴミ箱を設置して、ゴミ箱に入れるとスイッチが入って「スカイダンサー」がむっくり立ち上がる仕掛になっています。これにより例年の6割のゴミ袋に減ったそうです。面白い仕掛と組み合わせると効果が期待されます。
p.2 アンケートの効果があるかどうかを、傘置場で仕掛けています。前出の鳥居と同様に、傘の盗難に関するアンケート結果を貼っておくと、罪悪感により盗難が減少すると予想されましたが、大きな効果はなかったようです。アンケートの回収率は小さいですが、遊びを伴った仕掛けがあると回収率が高くなるようです。 アンケートで紙飛行機を自動作製して飛ばす機械が仕掛です。自動紙飛行機作製機の動画がありますので、ご覧ください。この機械はレゴで作られている優れものです。素晴らしい!!これならアンケート書きたくなります。
自動紙飛行機作製機の動画はこちら → https://youtu.be/1oRzEE_0O4o