書店で本を選ぶ時何で決めますか? 私は帯に書かれている言葉に騙されて購入してしまいます。「映画化、TVドラマ化されます」「本屋大賞」「〇〇さん推薦」「10万部突破」などと書かれていると思わず手にとってしまいます。最近は、書店の方がポップアップで感想を書いてあると読みたくなってしまいます。新聞の下欄にある広告のキャッチフレーズにも乗せられてしまいます。上手ですね。 先日は、NHK「プロフェッショナルの流儀にて」”人生を変えた1冊” 大反響売れています に惹かれて「イモータル」(著者:萩耿介(はぎ こうすけ) 発行所:中公文庫)を購入して読みました。 日本 → フランス → インド と場面と登場人物が変化していますが、「智慧の書」が常に登場してきます。また、ウパニシャッドやショーペンハウアーという哲学の話が絡んでいます。 最初は、途中で読むのを中断してしまうかなと思いましたが、最後まで読むことができました。今まで哲学とは縁がなかったのですが、ウパニシャッドやショーペンハウアーについてWebで調べてみたくなりました。「智慧の書」があれば読んでみたいと思います。「イモータル」は最初「不滅の書」で売られていたそうです。 「イモータル」とは、「不滅の。 永久の。 不死の。」という意味です。
ウパニシャッド哲学は、以前ブログで記事にした空海にでてきた「宇宙と我」の思想そのもののようです。ドイツの哲学者ショーペンハウアーは、この東洋思想を参考にして独自の哲学を産み出しました。 ショーペンハウアーに影響を受けた日本人に森鴎外、堀辰雄、萩原朔太郎、筒井康隆と書かれていました。 偶然ですね。一昨日のブログで紹介した「旅のロゴス」の著者は筒井康隆でした。
このショーペンハウアーの名言には味わいがあります。 クリックしてみてください。 → 名言
「笑うことが多い人は幸福であり、泣く事が多い人は不幸になる」「船というのは、荷物をたくさん積んでいないと、不安定でうまく進めない。同じように人生も、心配や苦痛、苦労を背負っている方がうまく進めるものである。」「自分の幸せを数えたら、あなたはすぐに幸せになれる。」
この「イモータル」という本に惹かれたのは、どこかでこの言葉を聞いたことがあったことにもよります。どこで見聞きしたのか思い出さなかったのですが、先ほど思いつきました。私が好きなイギリスの金管バンドが演奏していた曲名でした。
興味がある方はどうぞ。最後の方は、とても真似ができないテクニックです。2分30秒辺りから聴いてください → ブラックダイクバンド
同じバンドでフリューゲルホルンとアルトホルンを女性の演奏者が競演しています。柔らかく綺麗な音です。 → Meditation
ショーペンハウアーの名言のように音楽を聴いているのが一番幸せです。