「数値化メソッド 見るだけノート」(著者:三木雄信 発行所:宝島社)を紹介します。世の中ビッグデータサイエンスの時代になってきており、業務をデータ解析して、見える化していくことが求められてきています。本日は、見える化のベースの話です。
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p.1 「利益が下がる原因」を究明する際に、利益に関する式を立てます。この式の中には利益に関するパラメータが含まれていますので、どのパラメータが利益を下げる原因であるかを推理することが可能となります。 以前から「原理・原則が大事」と言ってきたことと同意です。
p.2 数式を用いてデータを処理することに合わせて、補足の情報も関係してきます。営業売上は、営業日数と営業人数の影響を受けます。営業担当者の年齢構成を見ると、若年層~中堅が少ないことが明らかです。したがって、営業利益を上げる対策の一つは、新卒・中途採用となります。
p.3 PDCAサイクルを回す際に、我々はどうしてもP(計画)に力を入れ過ぎて、サイクルを回すまでに時間を要してしまいます。サイクルは高速に回し、特にD(実行)を何度も繰り返すことが重要です。失敗してもよいのです。
p.4 利益を別の観点からみた式です。右辺の前の括弧を増やし、後の括弧内を減らすと利益が増加します。前の括弧内の残存期間(LTV:ライフタイムバリュー)は顧客を繋ぎとめている期間で、利益を維持していくために重要な要素です。 数式、例えばy=ax+bという関係式がある場合に、仕事の成果yは、変数xによって変化しますね。パラメータが多い場合、定数aやbに惑わされないようにしましょう。式は、掛算思考あるいは割算思考のパターンがあります。「200日で400万台売れた」よりも「1日に2万台売れた」方が実感がわきます。
抽象的な言葉よりも、数値化して見える化していくことが、業務の課題解決には必要なことであると思われます。