先日、本を読んでいたら、面白いことが書かれていましたので、紹介します。 1から9までの数値が並んでいた場合、中間の数字はいくつ? と聞くと「5」と答えますね。 幼い子供あるいは、教育を受けていない種族の人に同様の質問をすると中間の数字は「3」と答えるそうです。1に4を足すと5、5に4を足すと9になりますね。この場合の中間値の5は加算的中間値と言えます。一方、1に3を掛けると3,3に3を掛けると9です。この場合の中間値の3は対数的中間値と言えます。数と数の間隔が同じとする教育を受けた現代人は、加算的な中間値をイメージし、ヒトは元来、対数的中間値の感覚を有しているようなのです。数値が異常に大きくなった場合は、本来の対数的感覚で物事を捉えてしまうようです。歩く手段しかない時代のヒトは、ある程度遠くなると皆同じ距離と捉えてしまうのでしょう。宇宙の果てまで行く手段を持たない我々は、どのくらい遠いのかイメージできないのです。